【2025年最新】SEOとは?SEO対策の初心者にもわかる基本と具体的な施策10ポイントを徹底解説

SEO-最新版SEO対策で知っておくべき10の戦略

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要約:

  • SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称であり、検索結果での上位表示とユーザー満足度向上を目的とする概念。
  • ユーザーの検索意図を的確に汲み取り、E-E-A-TYMYLなど信頼性を重視した有益なコンテンツで問題解決へ導くことが重要。
  • SEO対策に必要な10個の内部・外部指標や具体的な施策手順を、本ページにて体系的に解説。

サイトを検索上位に表示させる方法と基本となるポイント

Googleの検索結果で上位表示をさせたい」

「特定のキーワードで露出を高めたい」

「沢山の訪問者に自分のサイトを見てもらいたい」

このような目的を達成する上で、ホームページのアクセス数増加に欠かせないのが、SEO対策です。

SEO対策の存在は知っているものの、具体的に「何をすればいい」のか分からず悩む初心者の方も多いでしょう。また、すでにある程度対策を行っていて今以上に成果を出したい」と考える中級者以上の方にも役立つ、より高度な実践的手法をわかりやすく解説していきます。

SEOとは?

SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジン上で自分のサイトやコンテンツを上位に表示させるための手法です。具体的には、検索ユーザーが求める有益なコンテンツを提供し、検索エンジンがページ内容を正しく理解・評価できるように、技術面・コンテンツ面からWebページを最適化します。日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれ、「エスイーオー」と読みます。

SEO対策の主な目的は、検索結果での上位表示や目立つ位置への露出を通じて、より多くのユーザーを自分のサイトに集客し、認知度やブランディング力を高めることで、検索経由の訪問者増加や売上・リード獲得といった成果向上が期待できます。

SEO対策の基礎や概念を知りたい初心者の方は、まずは下記の記事をご覧いただければと思います。

「SEO対策」という表現は、直訳すると「検索エンジン最適化対策」となり、やや重複表現との意見もありますが、実務上「SEO」または「SEO対策」と呼ばれることが一般的です。

また、SEO対策は個人が所有するホームページやブログにも有効です。SEOを意識しないサイトは、タイトル・見出し・コンテンツなどが運営者都合に偏りがちで、訪問者や検索エンジンにとって理解しづらくなります。一方、ユーザーの検索意図(ニーズ)に沿った内容を提供することで、Googleなどの検索エンジンは、そのサイトやページを高く評価し、上位表示へとつなげます。

つまり、検索エンジンや訪問者がサイト内の情報へスムーズにアクセスできるように、疑問や悩みを解消しやすい環境を整える施策がSEO対策の本質です。

SEO検索エンジンの最適化とは

WEBサイトを運営する上で、自然で良質な検索流入を増やすには、SEOへの理解は避けて通れません。

SEO対策は、サイトが最終的に目指す成果(コンバージョン:予約・注文など)を達成するために、検索エンジン経由で適切な訪問者を誘引する有効な手段の一つです。

今日では、どの業種においてもインターネットを活用した集客は一般的な手段となり、オンラインビジネスを展開する際には必ず押さえておくべき知識となっています。

一般的にSEO対策は、Googleの検索エンジンに対する施策を指しますが、日本ではYahoo!も有名な検索エンジンの一つです。もっとも、Yahoo!はGoogleの検索評価アルゴリズムを採用しているため、Google向けのSEO対策を行えば、国内主要な検索エンジンにはほぼ対応できると考えてよいでしょう。

ただし、Yahoo!の検索結果には独自枠(自社コンテンツやパートナー情報)が挿入されるケースがあり、これによりGoogleとは異なる検索結果が表示される場合があります。

では、どのようにして自サイトを検索上位に表示させ、訪問者を増やせば良いのでしょうか。

残念ながら、GoogleはSEO対策の「ベストプラクティス」を明示しておらず、さまざまな指標や手法が存在します。そのため「これが正解」というものはありません。しかし、私の考えるSEOでは、大きく「2大要因」と、そこから紐づく「10個のSEO対策」を整理しています。

以下では、それらを項目別に具体的且つわかりやすく解説していきます。

【内部要因】

  1. 検索ニーズの解決
  2. サイトの更新頻度
  3. ページエクスペリエンス(コアウェブバイタル、モバイルフレンドリー)
  4. 構造化データの活用(Structured data、ディレクトリ設計)
  5. トピッククラスターと内部構造
  6. 次世代フォーマットの活用と画像最適化

【外部要因】

  1. 被リンクとサイテーション(言及・引用)
  2. トラフィック数
  3. ドメインの価値
  4. E-E-A-とYMYL

10の戦略 – その具体的なやり方と手順

はじめに、どのようなSEO対策を行うにしても、ユーザーが満足するコンテンツがなければ上位表示は難しいことを覚えておきましょう。

満足度の高いコンテンツとは、以下の要素を備えたものを指します。

  • 質の高いサイト設計
  • ユーザーにとって有益な情報の提供
  • 検索エンジンが理解・評価しやすい構造

これらの要素が何を意味するのか、以下で詳しく解説していきます。

検索ニーズの解決

ユーザーが検索する際のキーワードは、大きく「知りたい」「解決したい」「買いたい」「行きたい」の4種類に分類できます。

  • 知りたい」:次のワールドカップは何年に開催されるのか?
  • 解決したい」:頭痛を治すにはどうしたらいい?
  • 買いたい」:最新のゲーム機を買いたい!
  • 行きたい」:ハワイ旅行に行きたい!

これら、ユーザーが衝動的に起こす検索行動を「マイクロモーメント」と呼びます。

検索インテントは4つのマイクロモーメントから成り立つ

こうした検索衝動を満たすには、まずユーザーが本来求めている根源的なニーズを把握する必要があり、そのヒントとして関連キーワードを活用できます。

関連キーワードの中でも、特定のキーワードで検索した際に、問題が解決されず再度他のキーワードで検索する動き(再検索)を示す再検索キーワードが重要です。

スマートフォンでは以前から関連キーワードと表示されていますが、PCでは以前その他のキーワードと表示されていたこともあります。また、検索結果に表示されたページが期待外れで、ユーザーが戻るボタンを押した際に表示される他の人はこちらも検索(People also search for)といった機能も、再検索キーワードとして扱われます。

Googleの目的は、ユーザーが抱える問題を素早く正確に解決することです。そのため、再検索キーワードを元にしたコンテンツを提供すれば、ユーザーが潜在的に求めている意図を広くカバーでき、検索エンジンからの評価向上が期待できます。

また、共起語の分析も有用です。共起語とは、特定のキーワードと一緒によく用いられる単語群を指します。上位表示されている競合サイトで頻出する単語を参考にすることで、自サイトのコンテンツが主観的すぎないか、他サイトと極端に異なる情報を載せていないかを確認できます。Googleは正確な回答を提供するため、世界中のウェブページからコンセンサス(意見の一致)をとっていると考えられており、あまりにも独自性が強すぎる内容は正確性を疑われる可能性があります。

さらにサジェストキーワードも、ユーザーの明確な検索意図(顕在ニーズ)を知る手がかりとなります。サジェストキーワードは、Googleで特定のキーワードを入力した際、同時によく検索される関連キーワードを示すもので、検索ボリュームが比較的大きい傾向があります。抽象的なキーワードも多いため、再検索キーワードと併用することでより効果的なコンテンツ戦略を立てられます。

関連キーワードに関する回答を用意することが、ユーザー視点に立ったコンテンツ作成の基本です。Google Search Consoleの流入キーワードを参考にするだけでなく、足りないニーズを補完するキーワードを探る必要があります。

ユーザーの期待に応えられないコンテンツは、ブラウザバックされやすく、Googleはこの行動データを元にページ品質を推測します。理想的には、ユーザーがサイト内で疑問を解決し、満足してブラウザを閉じるような状態を目指すべきです。

まずは、Googleが重視する各種指標や基本的なアルゴリズムを理解することで、検索エンジンから高評価を得られるコンテンツ作りが可能になります。

サイトの更新頻度

以前は、サイトの更新頻度やリライトの回数だけでは、必ずしも検索順位に有利になるとは考えられていませんでした。しかし、近年ではAI技術の進歩により、既知のデータや一般的な情報は自動生成で大量かつ容易に生み出せる状況となりました。そのため、単なる情報の再生産ではなく、独自の観点から最新情報を継続的に提供し続けることが、今後ますます重要になっていきます。

実際、Googleはかねてより「鮮度」を考慮するさまざまなアルゴリズムやモジュールを導入・改良してきました。2011年の「Freshness Update」では、ニュースやイベント、定期的に更新が求められるトピックに対して、より新しい情報を上位表示しやすい仕組みが取り入れられています。また、「QDF(Query Deserves Freshness)」と呼ばれる概念は、注目度や検索量が急増するキーワードに対して、最新情報を優先的に表示するためのアルゴリズム的な考え方です。さらに、インデックス更新を高速化し、Web上の新たなページや更新を素早く反映するために導入された「Caffeine」インフラも、検索結果における鮮度強化の一環といえます。

さらに、Googleは検索結果上で「Top Stories(ニュースボックス)」や「Discoverフィード」など、鮮度や時流を強く反映する検索結果の要素を提供しています。これらの要素では、速報性や更新性が重視され、最新かつ話題性の高いコンテンツが優先的に表示されやすくなります。

これからのサイト運営者は、更新頻度を単なる作業としてとらえるのではなく、なぜ更新するのか、何を更新するのかを明確に意識する必要があります。季節や社会情勢、テクノロジーの進歩に応じてコンテンツを見直し、新たな情報や新鮮な切り口を提示することで、他サイトとの明確な差別化を図れるでしょう。

AIによる大量生産が当たり前になった時代だからこそ、オリジナルな視点や専門性、そして最新性を付与できる人間ならではのアップデートが、検索エンジンにもユーザーにも評価され続ける秘訣となるのです。

QDFとは?

ページエクスペリエンス(コアウェブバイタル、モバイルフレンドリー)

ページエクスペリエンスとは、ユーザーがモバイルやパソコンを使ってページを閲覧する際、どれほど快適に操作・閲覧できるか(=ユーザーエクスペリエンスの良さ)を示す指標です。ユーザーエクスペリエンス(UX)が高いということは、訪問者がストレスを感じずにコンテンツへアクセスできることを意味し、ページエクスペリエンスとユーザーエクスペリエンスは密接な関係にあります。

コンテンツの質が最も重要な要素であることは変わりませんが、同程度に質の高いコンテンツが乱立する場合、UXに優れたページが上位表示されやすくなる傾向があるとGoogleは示唆しています。

特に近年は、UXの中核となる指標としてコアウェブバイタル(Core Web Vitals)が注目されています。コアウェブバイタルは、ウェブページのユーザー体験を定量的に評価するための指標をまとめたウェブバイタル(Web Vitals)の中から、最も重要な要素を抽出したものです。

2023年以降、コアウェブバイタルを構成する指標は、以下の3つとなっています。

  • LCP(Largest Contentful Paint)
    ページ読み込み開始から、最大のコンテンツ要素(画像やブロックレベル要素)が表示されるまでの時間
  • CLS(Cumulative Layout Shift)
    ページが読み込まれる過程で発生するレイアウトのズレの度合い
  • INP(Interaction to Next Paint)
    ユーザーがページ上で行ったアクション(クリックやタップ等)に対して、次の描画が行われるまでの応答速度
コアウェブバイタルの3つの指標

これら3つの指標が良好であれば、Googleはそのページを優れたユーザー体験を提供していると認識し、検索順位で有利に働く可能性があります。PageSpeed Insightsなどのツールを用いて、各ページごとの数値をチェックすることが可能です。

また、モバイルフレンドリーも引き続き意識すべきポイントです。モバイル端末からのアクセスがPCを上回る現状に合わせて、Googleはモバイル版に最適化されたサイトを優先的に評価・インデックスする「モバイルファーストインデックス(MFI)」を正式導入しています。タブレット端末やスマートフォンから快適に閲覧できるサイトは、ランキング上でも有利になりやすいと考えられています。

つまり、ページエクスペリエンス改善には、コアウェブバイタルによるUXの強化と、モバイルフレンドリー対応なくしては実現できません。より良い表示速度、安定したレイアウト、迅速なインタラクション、モバイル端末での快適な閲覧を実現することで、コンテンツの価値を最大限に引き出し、検索エンジンからの評価向上へとつなげることができます。

構造化データの活用(Structured data、ディレクトリ設計)

構造化マークアップとは、Googleなどの検索エンジンにページ内容を正確に理解してもらうための記述手法で、HTML内に「このデータは何を意味するのか」を示す追加情報を付与することを指します。人間には直接見えないコードですが、クローラー(GoogleBotなど)にとっては、ページ内コンテンツの意味や属性をはっきり理解する手がかりとなるため、SEO対策として有効です。

構造化マークアップはクローラー用に作られたコード

構造化マークアップには主に2つの形式が存在します。

Microdata

schema.orgによって最初に規格化されたマークアップ方式で、HTMLタグ内で属性を付与することでコンテンツの意味を明示します。比較的実装しやすく、現在も多くのサイトで用いられています。

引用元:Google 検索セントラル

JSON-LD

JavaScriptを使ったメタデータ形式で、<head></head>内など任意の場所に記述できます。"KEY":"VALUE"形式で関連性を表すため、Microdataよりもクローラーにとって理解しやすく、正確に解釈されやすい傾向があります。Googleも近年、JSON-LDの使用を推奨しています。

引用元:Google 検索セントラル

商品レビュー、イベント情報、あるいはE-E-A-TやYMYL関連の情報(執筆者・監修者の情報や組織の属性)など、多様なコンテンツに構造化マークアップを適用できます。また、構造化データが適切に実装されると、検索結果において「リッチスニペット」として視覚的に強調表示されることもあり、クリック率(CTR)の向上にもつながります。

構造化データは検索エンジンとコンテンツとの橋渡しを担う施策で、クローラービリティの向上や検索結果表示の改善、ひいてはSEO全体の強化に有用な手段です。

トピッククラスターと内部構造(Passage Indexing)

トピッククラスターとは、バラバラに散在するページを論理的なグループ(クラスタ)に整理し、内部リンクで結びつけることで、サイト全体をわかりやすい構造へと導く手法です。ユーザーもクローラーも、特定のテーマに関連した情報をスムーズにたどることができ、サイト内のコンテンツを効率的に把握できます。

トピッククラスターモデルでは、グループの中心となる「ピラーページ」に、関連する「クラスターページ(サブページ)」を内部リンクで接続します。ピラーページは大きなテーマやカテゴリを扱い、クラスターページはより具体的な問題解決や詳細な情報に特化することで、ユーザーの検索意図に合わせた深い情報提供が可能になります。

無計画に記事を量産すると、コンテンツ間の関連性が曖昧になり、内部リンクが「いびつな構造」を形成しがちです。この点で、過去によく議論された「サイロ構造」では、同一グループ外のコンテンツとの内部リンクをほぼ排除して厳密なカテゴリ分けを行います。一方、トピッククラスターモデルはサイロ構造ほどの厳密な制限を設けず、関連性が高い場合は他グループ同士でも柔軟にリンクを結ぶことができます。その結果、サイト全体が自然で理解しやすい「トピックの生態系」を形成できるのです。

また、複数のクラスターページからピラーページへリンクが集まることで、ピラーページはリンクジュース(評価の伝達力)を多く受け取り、上位表示の可能性が高まります。さらに、リンク先・リンク元が共に関連性の高いコンテンツであれば、リンクジュースはより効果的に作用します。したがって、関連キーワードや共起語を参考にしつつ、的確な内部リンク戦略を組み立てることが重要となります。

トピッククラスターモデルの図

このように特定のテーマ群をまとめることで、サイトはsiteFocusScore(サイトフォーカススコア)とも呼べる、特定領域での専門性・権威性を高める指標を向上させられます。特定の分野に特化した豊富なコンテンツと整理された内部リンク構造は、検索エンジンから「このサイトはこの領域で豊富な情報を提供している」と判断されやすくなり、結果として全体的な検索順位向上につながる可能性があります。

つまり、トピッククラスターと内部リンクを戦略的に組み合わせることで、サイトをテーマごとに深く、整理された形で構築し、検索意図に合致する有益なページを複数用意できます。結果としてユーザー体験が向上し、検索エンジンからの評価も高まり、サイト全体のランキング改善へとつながるのです。

さらに、Googleが導入した「Passage Indexing(パッセージインデキシング)」という仕組みも、この構造的なサイト設計と相性が良いと言えます。

Passage Indexingは、2020年10月15日の「Search On 2020」でCathy Edwards氏によって言及され、同年11月に米国から導入が始まった新たなランキング要因です。これまで、特定のキーワード(例:”バナナの栄養素”)で上位表示を狙うには、バナナをテーマとする独立したページを作る必要があると考えられていました。しかし、Passage Indexing導入後は、たとえ「フルーツ全般」をテーマとする包括的なページの中にバナナの有益な情報が埋もれていたとしても、その一部分がクエリに合致し、質の高い回答を提供していると判断されれば、検索結果で上位に反映されるようになりました。

つまり、検索意図が包括的なテーマである場合は、ピラーページで大枠をまとめ、より細かい説明が必要な部分はクラスターページで深堀りするといったトピッククラスターモデルの考え方を採用すれば、Googleはページ全体だけでなく、ページ内の特定部分にも正しく評価を行い、SERPs(検索結果ページ)へ適切に反映してくれます。この点は、キーワードごとにコンテンツを細かく分けすぎる必要性を薄め、包括的かつ網羅的なページ構成でも、サイト内の有益情報を正当に評価してもらえるという安心材料となるでしょう。

結果として、トピッククラスターモデルや内部リンク構造で整理されたサイトは、Passage Indexingによって、より多くの情報が検索ユーザーの意図に沿った形で顕在化しやすくなります。これにより、ユーザーへの情報提供を豊かにしつつ、検索エンジンからも高評価を得やすくなり、サイト全体のパフォーマンス向上が期待できます。

次世代フォーマットの活用と画像最適化

SEOを考慮したサイト制作では、ページ表示やサーバーレスポンスの高速化が重要な課題のひとつとなります。ページの表示速度は、検索順位を左右する評価要因のひとつであり、特にスマートフォンユーザーの増加に伴い、モバイル環境で軽快に表示できるサイトが求められています。表示速度が向上すれば、検索エンジンで有利になるだけでなく、実際の訪問者のユーザー体験が向上し、ページ離脱率の低下も期待できます。結果的に、Googleクローラーにもユーザーにも恩恵があるため、高速化は欠かせないSEO施策です。

高速化を実現する代表的な方法として、まずは画像ファイルの軽量化が挙げられます。従来から利用されてきた代表的な画像フォーマットには、JPEGPNGGIFなどがありますが、近年注目されている次世代画像フォーマットとして、WebPAVIFJPEG2000、JPEG-XRなどが存在します。

WebP

WebPは、Googleが表示速度の改善を目的に開発した画像フォーマットで、PNGより約26%、JPEGより約34%ものファイルサイズ削減が可能です。現在では、SafariやChrome、Edgeといった主要ブラウザがWebPに対応しているため、多くのユーザー環境でWebP画像を表示できます。かつては非対応だったInternet Explorerも既にサポート終了しており、日本市場で大きなシェアを持つSafariでも対応が進んだため、ブラウザ対応状況を過度に懸念する必要は少なくなっています。

画像の容量が大きい、もしくは画像を多用するサイトで表示速度が問題となっている場合、Googleが推奨するWebPフォーマットの導入を検討する価値があるでしょう。

AVIF

AVIF(AV1 Image File Format)は次世代の画像フォーマットで、WebPやJPEGと比較してさらに高い圧縮率と高画質を実現します。このフォーマットは、動画圧縮規格「AV1」を開発したAlliance for Open Media(AOMedia)によって設計されたものです。

AVIFの特長は、高い圧縮率と高画質の両立にあります。JPEGより最大約50%、WebPよりも約20~30%程度ファイルサイズを軽量化でき、透明度やHDR(広色域)にも対応しています。また、10ビットや12ビットといった高いカラー深度をサポートしており、高解像度の画像表示に適しています。

現時点では、ChromeやFirefox、iOS 16以降のSafariなど、主要ブラウザでの対応が進んでいるため、多くの環境でAVIFを利用可能です。ただし、AVIFのエンコード・デコードには比較的高い処理負荷がかかるため、導入時にはシステム環境やユーザー層のブラウザ利用状況を考慮する必要があります。

導入効果としては、ファイルサイズ削減による表示速度向上が挙げられ、ユーザー体験(UX)の改善とSEO面でのプラス効果が期待できます。特に高品質な画像を多用するサイトや、表示速度が収益に直結するECサイトでは、有力な選択肢となるでしょう。

JPEG2000

JPEG2000は、Joint Photographic Experts Group 2000の略で、2000年12月にISOおよびITU-Tによって国際標準化された静止画圧縮形式です。従来のJPEGとは異なり、可逆圧縮にも対応可能な点が特長ですが、処理負荷が高く、既存のJPEG形式との互換性もありません。

一般的なJPEGでは、高い圧縮率をかけると「モスキートノイズ」と呼ばれる画質低下が発生しやすいのに対し、JPEG2000はこのノイズを極力抑え、美しい画質を実現することを目標としています。ただし、現時点では主要なブラウザでのサポートや市場ニーズが限られており、インフラが強化され高解像度画像がさらに普及するなどの環境変化が起きない限り、すぐに導入すべきフォーマットとは言えません。

JPEG XR

JPEG XRは、より高い圧縮率・圧縮効率(メモリ使用率の軽減)を実現し、符号化・復号化をシンプル化することで軽快な処理を可能にする画像フォーマットです。もともとはマイクロソフトが開発した「HD Photo」をベースにしており、2009年に国際標準化された際に「JPEG-XR」と定義されました。

JPEG XRは連続階調の表現に優れ、写真などをより美しく再現できますが、JPEG2000と同様、現時点でのブラウザ対応は限られています。そのため、WebPほどの普及率や実用性を確保できておらず、現時点で積極的に導入するケースはあまり多くない状況です。

コンテンツ形式の最適化

近年、画像や動画など新たなフォーマットが次々と登場し、マルチメディアでの情報提供が容易になりました。しかし、多くのサイトはいまだにテキスト中心で構成されており、必ずしもユーザーのニーズに最適とは言えない場合があります。

では、コンテンツをテキストで表現すべきか、画像や動画などで示すべきか、どのような基準で判断すればよいのでしょうか。そのヒントは、Googleの検索結果ページ(SERP)に表示される「バーティカル検索バー」を確認することから得られます。

たとえば「SEO対策 + 本」と検索したケースを考えてみましょう。

「SEO対策-本」のバーティカル検索

検索結果ページに表示されるバーティカル検索バーは、キーワードに応じて動的に項目が切り替わります。そして、左側ほどユーザーの目につきやすく、クリック率も高くなります。この場合、「ショッピング」欄が左端に表示されれば、検索ユーザーが「購入したい」というニーズ(カート機能や決済機能を利用したい)が最も強いことが推測できます。その次に「中身をちょっとだけ読みたい(書籍フォーマット)」「表紙などのビジュアル(画像)」「映像での解説(動画)」といった順でコンテンツ形態へのニーズが把握でき、ユーザーが求めているコンテンツの形を明確に知ることが可能になります。

テキスト形式のコンテンツだけではなく、ユーザーの検索意図に適したフォーマット(画像、動画、PDFなど)でコンテンツを提供すれば、Googleからも高評価を得やすくなると考えられます。

被リンクとサイテーション(言及・引用)

被リンク

被リンクとは、別のURLからリンクが張られることの総称ですが、一般的には外部ドメインに存在するコンテンツから自サイトのページに張られるリンクを指します。
SEOに詳しい方々からは、外部リンクやバックリンクと呼ばれることもあります。

厳密には、「内部被リンク」と「外部被リンク」の2種類が存在します。同じドメイン内のコンテンツ同士で張られるリンクは「内部被リンク」であり、逆に自サイトから別サイト・別ページへリンクを張る場合は、リンク元のページ側から見て「発リンク」と呼ばれます。

被リンク(外部リンク・バックリンク)

ここでは、特に検索順位に強く影響を与える外部被リンク(以下、被リンクと呼称)について解説します。

被リンクは、「順位を決定づける評価指標のひとつ」であるとGoogleが公式に認めており、良質な被リンクを多く獲得しているサイトやページは、検索結果の上位に表示されやすくなるとされています。下記のページにある「4. ウェブ上の民主主義は機能する。」の項目でも触れられています。

Googleの共同創業者の一人、ラリー・ペイジにちなんで名づけられた「PageRank」が、この考え方の起点です。PageRankとは、インターネット上に存在するページ同士のリンク構造を解析し、各ページの重要度や信頼度を推定するGoogle独自の手法を指します。これは、学術論文における「他の論文からの引用数が多いほど価値の高い論文とみなされる」という考えに着想を得た仕組みです。実際に、レポートや論文では、多く引用されている文献ほど有益であると判断されやすく、他のページ(論文)から被リンクを多く受けているページは「多くの人に推奨されている=良質なページ」と推定されるようになりました。

Googleは、ユーザーに正確かつ信頼性の高い情報を提供することを目的としているため、自然と「良質なページ」へ被リンクが集まる傾向があるページほど、上位表示を獲得しやすくなると言えます。
ただし、被リンクの「数」だけではなく、「質」も重要である点に注意が必要です。

以下は、質の高い被リンクの代表的な例です。

  • 官公庁、地方自治体、研究・教育機関といった専門的な組織や信頼度の高い特殊ドメインからの被リンク
  • ジャンルやコンテンツ内容の関連性が高く、違和感のない被リンク
  • 訪問者数の多い人気サイト、あるいは信頼性の高い人物・組織が運営するサイトからの被リンク

逆に、質の低い被リンクの典型としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 目視しづらい箇所に隠された被リンク
  • ページ同士の関連性が低い被リンク
  • リンク元ページ内において適切な文脈・箇所に配置されていない被リンク
  • 意図的・作為的な自演リンクであるとGoogleに見破られる被リンク

検索順位を上げるには、外部からの自然な被リンクを獲得することがSEO対策として重要な役割を果たしますが、リンクの「貼り方」や「関連性」までも検索エンジンは考慮していると考えられます。単に数を増やすだけのやり方は逆効果となる恐れがあるため、質の高いコンテンツを充実させたうえで被リンクを得られる状況を整えることが不可欠です。

サイテーション(言及・引用)

サイテーションとは、リンクとして張られなくても「サイト名」「ブランド名」「個人名」などがテキスト上で言及・引用されることを指します。近年、検索エンジンはリンクそのものだけではなく、こうしたサイテーションもエンティティ(サイトやブランド、人物など)の存在や信頼性を示す要素として評価していると考えられています。

特にSNS上で頻繁に取り上げられたり、多くのユーザーから言及されるケースは「ソーシャルシグナル」として認識され、コンテンツやブランドの知名度・話題性を検索エンジンに示す材料となります。
被リンクの獲得が難しい分野や、SNSでの拡散力が高いジャンルなどでは、サイテーションを通じて外部評価を得る施策が大きな効果をもたらす場合があります。

なお、被リンクとサイテーションは両立しやすい関係にあるといえます。品質の高いサイトは自然にリンクも言及も増える傾向にありますし、サイテーションによって話題が広まることで、結果的にリンクを受ける機会も増すでしょう。両面からのアプローチを意識し、優れたコンテンツを提供し続けることが、外部要因(被リンクとサイテーション)を最大限に活かすポイントとなります。

トラフィック数

トラフィックとは、特定のサイトやページに対するアクセス数のことで、訪問者数やページビュー数も含まれます。直訳では「通信量」を指し、さまざまな観点で重要視される指標です。特に検索エンジンによる順位決定にも大きく関わる要素と考えられているため、その性質と注意点を正しく理解しておく必要があります。

たとえば、SEOの取り組みとしてサイトへの訪問者数を増やせば、それだけ多くの人から注目されている=人気があると判断され、検索順位に影響を与える可能性があります。一般的にも「アクセス数の多いサイトほど、価値のある情報を提供しているはずだ」と考えがちでしょう。

しかしながら、Googleのアルゴリズムは単純ではありません。意図的にアクセス数を水増ししたり、サイト管理者自身が繰り返しアクセスを行ったりしても効果はなく、不自然な誘導(クリックスパムなど)は逆にペナルティを招く可能性があります。つまり、アクセス数が多ければ良いというわけではなく、「トラフィックの質」が重要になってくるのです。

この「トラフィックの質」を判断する際、Googleは以下の3つの要素を重視していると考えられます。

  1. ユーザーの属性
  2. 滞在時間と直帰率
  3. 指名検索による再訪問

3つの要素がどのように評価され、検索順位に影響するのかは、次の項目で詳しく解説していきます。

ユーザーの属性

「ユーザーの属性」とは、いわゆるパーソナライズされた訪問者のことで、サイトの内容やジャンルと親和性の高いユーザーからのアクセスを指します。
たとえば日本語で書かれたサイトであれば、日本語を第一言語とするユーザーからのアクセスに価値がありますし、婦人服を取り扱うサイトであれば成人女性が来訪することで評価が高まる傾向があります。
また、SEO対策に関する専門サイトであれば、WEB担当者やアフィリエイターなど、そのテーマに深く関わる人々のアクセスがプラス要素になるでしょう。

Googleはユーザーの行動履歴やCookieなどを通じて送受信されるデータから、そのサイトと親和性の高いユーザーがどれだけ訪問しているかをチェックしていると考えられます。ブラウザやOSで大きなシェアを占めるGoogleであれば、こうしたビッグデータを解析することが理論上可能だと言えるでしょう。結果として、自サイトと関連性の高いユーザーの来訪が多いほど「適切なユーザーに情報が届いている」と判断されることがあります。

滞在時間と直帰率

「滞在時間」と「直帰率」は、ユーザーがサイトやページのコンテンツをどれほど丁寧に閲覧しているかを推し量る指標です。
滞在時間が極端に短かったり、直帰率が高いページの場合、ユーザーニーズや検索意図に合致した情報を提供されていないと考えられます。逆に、長めの滞在時間や低い直帰率を示すページは、ユーザーが興味を持ち、内容をしっかりと確認しているとみなせるため、評価が高まることが期待できます。

ただし、ユーザーが瞬時に目的の情報を得て直帰するケースもあるため、必ずしも「滞在時間が長い=良い」とは言い切れません。ページの性質やコンテンツの種類によっては、短時間で完結する価値ある情報提供がかえってユーザー満足度を高める場合もあります。総合的に見て、不自然に速すぎる離脱や極端な直帰率は、サイトがニーズを満たしていないシグナルの一つとみなされる可能性が高いでしょう。

指名検索による再訪問

「指名検索による再訪問」は、ユーザーがサイト名やブランド名、人物名などを直接検索エンジンで入力して流入してくるアクセスや、一度訪問したユーザーが「もう一度見たい」と思ってブックマークや履歴からリピートアクセスする行動を指します。
これはいずれも「人気」や「信頼」を示すと考えられており、Googleの検索アルゴリズムはこうした指名検索の数や再訪率が高いサイトを、より価値のあるサイトと評価しやすいと見られています。

人気のあるサイトほど、何度もアクセスするリピーターが増え、アクセス全体のボリュームも増加しやすいため、大企業や著名なサイトが検索上位を占めがちになる傾向があります。しかし、個人や小規模な組織が運営するサイトでも、キーワード選定やコンテンツの充実、リピーターが増えるようなサービス設計(コミュニティ形成など)によって上位表示を実現できるケースは少なくありません。

アクセス数そのものを増やすだけではなく、サイトのテーマと関連性が高く、短時間の離脱が少なく、指名検索やリピートアクセスを促すような運営を行うことが、結果的にGoogleに“高品質なトラフィック”を集めているサイトだと判断される材料になると考えられます。

ドメインの価値

ドメインの価値とは、通称「ドメインパワー(ドメパ)」とも呼ばれ、検索エンジンから受けるドメイン自体の評価を示す指標です。SEOに慣れている方の間では、Ahrefsの「DR(ドメインレーティング)」やMozの「DAドメインオーソリティ)」といった呼称が使われることがありますが、いずれもドメインパワーを言い換えた名称に近い概念です。

当サイトでは、DP(ドメインパワー)を測定できるドメイン調査ツール「ドメパ!!」を公開していますので、ドメインパワーを調べたい方は、ぜひご活用ください。

ドメインパワーという呼び方はGoogleが公式に認めているものではなく、同社はドメインレーティング、ドメインオーソリティなどの総称を否定し、「存在しない」と公言しています。これはあくまでドメインパワーといった名称を否定しているだけで、以下のような要素(細分化された評価指標)を否定しているわけではありません。

一般的には、ドメインパワーを構成すると考えられる主な要素として、次が挙げられます。

  • 被リンクの質と量
  • ドメインエイジ(取得・運用期間)
  • ドメインのタイプ(認可制の特殊ドメイン等)
  • ドメインの所有者(後述のE-E-A-Tなどを踏まえた信頼度・権威性)
  • テーマの集中度(サイトフォーカススコア:運営テーマが明確か、一貫性があるか)
  • ドメイン名と取り扱うテーマとの関連性(文字列から見える適性)

中古ドメインなどの特殊なケースを除けば、このような指標は一朝一夕に向上させられるものではないと言われています。被リンクやドメインエイジ、運営者の信頼性、そして運営するサイトのテーマの一貫性などは、長期的な運営を通じて積み上げる必要があるからです。

ただし、ドメイン名の選択に関しては、サイト開設時に慎重に決めることが大半で、運用途中に変えるのは難しいのが実情です。つまり、後から積み上げるというよりも、最初にテーマと整合性のあるドメイン名を選んで、それを長期にわたって維持することが評価向上につながる可能性があると理解するとよいでしょう。

Googleはドメインパワーという総称こそ明確に否定していますが、被リンクやドメインエイジ、所有者の信頼度、サイトテーマとの関連性などをまったく無視しているわけではありません。各要素が総合的に評価される結果として、検索順位に影響を与えると考えられます。

ドメインが持つパワー

実体験から見るドメイン影響

筆者が縁あってさまざまな相談を受けていたアフィリエイトサイト(医療系ジャンル)での事例を紹介します。医療系は特に上位表示が難しいとされる分野ですが、当時「病院紹介DB型サイト」のSEOを担当し、gTLD(.com)のドメインで運用されていたサイトを、更新頻度やユーザーファーストの設計によってビッグワードでも1ページ目に入るような好成績に導いていました。

ところが、あるときから大幅に順位が下落し、コンテンツの大きな変更も行わないまま、再浮上することなく停滞してしまいます。しばらく経ってから、医療機関の方とメディア運営者の双方の同意のもと、「医療機関のドメイン直下にコンテンツを移設する」という計画が実行されました。もちろん、第三者にドメインを貸すことはGoogleのポリシーに反する形となるため、一般的には推奨されません。私からは、そのリスクは説明したものの、このケースでは正式に両者が合意の上、取り組みが進められた形です。

結果として、コンテンツそのものに大きな手を加えなかったにもかかわらず、移転後は順位が回復し、現在もなお比較的高い順位を維持しています。Googleアルゴリズムの詳細は公開されていないため、なぜ順位が上がったのかを断定することはできません。ただ、「ドメインの持つ評価(俗に言うドメインパワー)に近い概念が何らかの形で働いたのではないか」と推測するには十分な事例と言えるでしょう。

結局のところ、Googleが「ドメインパワーは存在しない」と公式声明を出しているからといって、ドメインにまつわる各種要素となる被リンク、ドメインエイジ、運営者の信頼性、サイトテーマの集中度、ドメイン名との関連性などがまったく影響しないわけではありません。むしろ、これら個々の指標はランキング要因として認められていると考えるほうが自然であり、総合的に「強いドメイン」や「信頼されやすいドメイン」を形成していると見ることができます。

E-E-A-TとYMYL

E-E-A-T とは、Google の検索品質評価ガイドラインにおいて言及されている「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の 4 つの指標を総称したものです。これは、検索クエリに対してユーザーが満足できる結果を提供するために導入された考え方で、従来のように検索キーワードとコンテンツの合致度だけを評価する仕組みとはやや異なる、発信者に焦点を当てた補助的な指標といえます。

E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」
  • 経験(Experience)
    コンテンツ制作者が、そのテーマに対してどれほど実際の経験を積んでいるかを示します。たとえば商品を購入して使ってみた、サービスを実際に体験したなど、現場レベルの体験に基づくコンテンツほど訪問者にとって有益とみなされやすくなります。

  • 専門性(Expertise)
    サイトの運営組織や監修者が、その分野・カテゴリーにおいて豊富な知識や技術力を持っているかを示します。医学分野であれば医師、税務分野であれば税理士など、資格や専門教育を受けた人が情報を提供しているケースが一例です。

  • 権威性(Authoritativeness)
    運営組織や監修者がどの程度社会的に認知されているかを測る指標です。業界で権威のある賞の受賞歴がある、ニュースや専門誌に取り上げられている、といった実績があるほど権威性が高いと判断されやすくなります。

  • 信頼性(Trustworthiness)
    コンテンツ内容や、運営組織・監修者自体が信頼に足る存在かどうかを示す指標です。多数のユーザーから肯定的な評判を得ていたり、公的機関や権威ある第三者からの認定があったりする場合、信頼性が高いとみなされます。

E-E-A-T は「専門的な権威者が発信する、信頼性の高い情報であるか」という視点を強化するものであり、Google はこれらの指標を総合的に評価して検索結果に反映すると考えられています。以前は「E-A-T(経験なしの 3 要素)」という形で言及されていましたが、「Experience(経験)」が追加されたことで、制作者自身の体験や実地での検証が一層重視されるようになった点が特徴です。

また、YMYLとは “Your Money or Your Life” の頭文字を取った略称で、「人々の将来の幸福、健康、安全、経済的安定に影響を与える可能性のあるページやトピック」を意味します。
この YMYL 領域に該当するジャンルを扱ったコンテンツに誤った情報や虚偽の内容が含まれていると、検索ユーザーの人生に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
たとえば、病気や事故などに関して治療法や対処法を調べているユーザーが、誤った処置や治療方法が掲載されたページを参照すると、その人の人生、あるいは最悪の場合は命にかかわる問題となり得ます。

Google は情報の信憑性や透明性を確認するため、上記の E-E-A-T と組み合わせて、YMYL に対して厳しい判定基準を設けています。YMYL 領域で SEO 対策を行う際のポイントとしては、以下の 5 つが挙げられます。

  1. サイトを運営している組織や人物を明記する
  2. その道の専門家による監修を受ける
  3. 取り扱うコンテンツに関連する資格や受賞歴、実績や経験を明記する
  4. 信頼のおける一次情報とその出典元を明記する
  5. E-E-A-T の高いサイトから被リンクを獲得する

それぞれのポイントについて、以下で詳しく説明します。

WEBサイトの運営元を明記する

1つ目のポイントは、「WEBサイトの運営元を明記」することです。
企業情報や運営者を明確に示すことで、どのような組織・個人が情報を発信しているのかをユーザーに伝え、責任の所在を明らかにできます。

ここで注意したいのは、単にニックネームを載せる程度では実態がわからず、逆に不審に思われる可能性があることです。運営元の明記とは、最低限以下のような情報を開示することを指します。

  • 会社名や事業者名、代表者の実名
  • 詳細な所在地(番地まで含む住所)
  • 電話番号やメールアドレス、問い合わせフォームなどの連絡手段

架空の存在を装ったり、表面的な名称だけを記載しても信頼性は高まりません。ユーザーは「情報発信元が不透明なサイト」を敬遠しがちです。とくに YMYL 領域(人々の健康や安全、経済状況などに影響を与える可能性のある分野)では、運営者情報が不十分だと Google に評価される前に、ユーザー自身が「ここは怪しい」と感じて離脱する場合もあるでしょう。

どの組織・個人がどのような責任を負って情報を提供しているのか」を具体的に示すことは、信頼性だけでなく、ユーザーが安心してサイトを利用・閲覧・登録できる環境づくりにも直結します。運営元を開示していないサイトは、根本的に信用を得ることが難しくなるため、検索結果でも正当な評価を得づらくなる可能性がある点に注意が必要です。

その道の専門家による監修を受ける

2つ目のポイントは、「その道の専門家による監修を受ける」ことです。
YMYL に関わるページでは、専門的な知識や資格が必要となるケースが多々あります。たとえば医療系であれば医師や薬剤師、法律系であれば弁護士や税理士といった有資格者が監修を行うことで、ページの専門性は格段に高まります。

運営者自身が専門家であり、十分な実績を有している場合は改めて監修を依頼する必要はありませんが、そうではない場合は外部の専門家と協力することで、信頼度の大きな向上が期待できます。また、前述の E-E-A-T のうち、「専門性(Expertise)」が顕著に高まる施策として Google に評価される可能性が高いでしょう。

ただし、監修者として名前を出すだけでは、ユーザーから見ても「本当に監修されているのか?」といった疑いが残ります。できれば監修者が運営・保有しているサイトで「監修を行った」事実を記載してもらい、さらに被リンクを得られるのが理想です。監修者本人がしっかりとサイト運営に関与していることを示すことで、ユーザーだけでなく検索エンジンからもより高い評価を獲得しやすくなるでしょう。

専門家との連携には費用や調整などハードルがあるものの、YMYL 領域で正確な情報を提供するうえで、専門家の意見を取り入れたコンテンツは今後も重視されると考えられます。

取り扱うコンテンツに関連する資格や受賞履歴、実績や経験を明記する

3つ目のポイントは、「取り扱うコンテンツに関連する資格や受賞歴、実績や経験を明記する」ことです。
サイト運営者や監修者が本当に専門家なのか、どれだけの実績を持っているのかを証明するために、証拠となるエビデンスを可能な限り開示しましょう。

具体的には、以下のような情報をテキストだけでなく、画像や動画、リンクなどを併用して示すと効果的です。

  • 保有資格や学会・業界団体への所属
  • 業界での受賞歴や認定制度への合格実績
  • ニュースサイトや専門誌に掲載された履歴
  • 運営者自身の経歴や実地経験

インターネット上での活動に加えて、実世界で積み重ねてきた成果や評価があるほど、ユーザーと検索エンジン両方から高い信頼を得られます。逆に「自称専門家です!」と主張するだけでは裏付けがなく、信頼性を高めることは難しいでしょう。

信頼のおける一次情報とその出典元を明記する

4つ目のポイントは、「信頼のおける一次情報とその出典元を明記する」ことです。
特に専門性の高い分野では、運営者自身の見解だけではカバーしきれない内容が多くなる場合があります。その際、必要に応じて他サイトの情報を引用・参照することで、コンテンツの信憑性を補強することが可能です。

このとき重要なのは、なるべく「一次情報(情報の起源)」を引用元にすることです。二次情報や三次情報を参照してしまうと、解釈のずれや誤情報が混在するリスクが高まり、正確性を欠く原因になるかもしれません。一方、公的機関・専門機関のオリジナルデータや論文、公式アナウンスといった一次情報を適切に示すことで、読者がその正当性を確かめやすくなり、サイト全体の信用度が増すでしょう。

E-E-A-Tの高いサイトから被リンクを獲得する

最後のポイントは、「E-E-A-T の高いサイトから被リンクを獲得する」ことです。
被リンクは SEO において重要な要素のひとつですが、YMYL 領域を扱う場合、ただ数を増やすだけでは大きな効果を得にくいと考えられます。むしろ、権威性・専門性・信頼性を備えたサイト(公的機関や専門機関など)から被リンクを得ることで、E-E-A-T の観点でも高い評価を受けやすくなります。

自然なリンク獲得が基本姿勢である Google の方針を踏まえると、非常に難易度の高い施策ではありますが、高品質なコンテンツの提供を続けていれば、同業界や専門サイトからの評価が得られる可能性も高まるでしょう。
ただし、一部の教育機関や官公庁などで「リンクの販売」が行われている実態があり、一概に「意図的なリンク設置はまったく効果がない」とも断言できません。しかし、有料リンクや過度に作為的なリンクはペナルティのリスクを伴うため、リスクを十分に検討したうえで判断することが求められます。

YMYL ジャンルでは特に、ユーザーの健康や安全などに直結する情報を取り扱うことが多いため、コンテンツのクオリティと運営者の信用力を徹底して高める努力が欠かせません。E-E-A-T の高いサイトから適切な被リンクを得ることは、その最終的な成果のひとつとして、SEO 効果をさらに後押ししてくれるでしょう。

以上、”具体的な10のポイントとSEOのやり方と手順”を解説しました。

更に詳しく知りたい方は、それぞれの項目の下あるリンクから当サイトの詳細ページをご覧ください。

SEO対策って実は意味ないのでは?

SEO対策って実は意味ないのでは?

度重なるGoogleのアップデートにより、検索エンジンアルゴリズムは、年々その精度が増してきています。

また、インターネット上に存在するコンテンツは、常に増える一方で減っていくということはなく、膨大な数のライバルがひしめき合っている世界です。

意識的にSEO対策を行ったとしても、数年前とは異なり、単純なテクニックや記事の良し悪しだけでは、上位表示化や維持が難しくなってきているのが事実です。

しかしながら、“SEO対策”自体に意味がないとは、私は思いません。

従来のSEO対策は、Googleのアルゴリズムがまだ未熟であった為、どちらかというとその”隙”や”穴”を突く施策や簡単なテクニックで上位表示化ができていました。

数年前に効果があったSEO施策としては、”大量にキーワードを詰め込む”、”人が理解の出来ない文章で機械的にページを増やす”、”無料のブログを大量に作り、無機質な被リンクを貼る”、”似たようなコンテンツでタイトルや見出しだけをすげ替える”等といった行為です。

現在のGoogleは大幅な進化を遂げており、このような単純な”隙”を突く施策が通用しなくなった事が「SEO対策は意味がない(なくなった)」と言われる要因であると私は考えています。

Googleが持つ”ランキングシグナル”や”順位評価”という概念が存在する限り、有用性の高いSEO対策は永久に残り続けると考えられますが、「SEO対策は簡単だ」といった印象を持たれている方にとっては、確かにGoogleとの”いたちごっこ”となり、意味のないものになるでしょう。

失敗しないSEO対策会社の選び方

Googleで”SEO会社”と検索すると、大手SEO会社の見積もりフォームに飛ぶリンクや、”おすすめSEO会社ランキング”のようにアフィリエイトリンク一覧が設置されたページが多く表示されます。
おすすめされている上位会社は、広告予算が多い上場企業でひしめき合っています。
もちろん、そのような体力のある組織に依頼するのも一つの方法ですが、正しく選定することが出来ないと、成果が出ないにも関わらず、法外な費用だけを支払う事になります。
また、費用だけではなく、時間と労力も無駄になった上に、また1から探す羽目に陥る可能性があります。

「そもそもSEO会社って何をするの?」
「以前、SEO会社に依頼したが対応も成果も今一つだった」
「SEO会社からうざい営業電話が掛かってくる…どう対処したらいいの?」
「SEO会社は大小たくさんあるけど、結局どこに依頼すればよいか分からない」

SEO対策は月々数万円程度から数十万円、大規模なサイトでは数百万円もの金額を請求してくるSEO会社もあるので、依頼するのであれば慎重に判断することが求められます。

以下では、SEO会社の選び方でお悩みの方に、正しい見極め方を紹介します。

一括りにSEO会社といっても提供するサービスや考え方は様々です。
その種類は、以下のように大きく4つのタイプに分類することができます。

SEOコンサル会社

所属SEOコンサルタントが依頼したサイトの分析を行い、担当の考えに基づいた修正点を提案してくる会社で、コンテンツ増やし方、記事に対するSEOライティング代行、サイト設計やコーディングといった総合的なアドバイスが行われることが一般的です。

コンサルティングサービスのみを行っている会社もあれば、実業務を請け負う会社も存在します。
しかしながら、通常依頼側には、サイト制作や運用を行っている会社が別で存在していることが多いため、主に制作会社や制作担当者に修正内容を理解してもらうための修正指示書を提供することが主な仕事になります。

コンサルタントの力量に大きく左右といった問題点があり、特に大企業には”既製のテンプレート”で対応されることもあります。
料金表が掲載されていたり、固定的な流れやスキームがカッチリとある会社に比較的多く見られます。

特定のプロフェッショナルを指名できるといった意味では、コンサルティングは顔の見える小規模な組織や個人のSEO専門家にエキスパートジャッジメントを受けることがおすすめです。

SEO対策ツール提供会社

順位計測、キーワード選定、サイト分析など、SEOに有用なツールをシステム開発・提供する会社です。
機能や精度は様々ですが、通常はデータに基づいたシステムによる解析が行われるため、個人的には”主観でコンサルティングを行っている会社”よりは信頼ができると思っています。
SEO中級者以上でツールなどを使いこなせる自信がある方におすすめできる会社です。

コンテンツ制作会社

上位表示させる目的としたSEO記事作成を中心に行う会社です。
事業内容や顧客ニーズをヒアリングした上で、最適なキーワードを選定し、どのような記事を作成すべきかを提案してきます。

コンテンツマーケティングとも呼ばれており、他のサービスと比較すると、コンテンツにフォーカスした局所的な施策を行うことが特徴で、記事のクオリティのみで勝負する傾向があります。

しかしながら、”SEOに強い記事”といった触れ込みで、SEO記事作成だけを行っている会社には注意が必要です。

前述の通り検索順位を決定付ける要素は、記事の良し悪しだけではなく、様々な指標を考慮にした総合的な施策が必要となるので、それ以外の部分をご自身でフォローアップしていくか、依頼する会社がライティング以外のSEO対策も対応可能かを明確にしておく必要があります。

記事以外の技術的な部分やサイト設計に自信があり、コンテンツのみを提供して欲しいといった方におすすめです。

外部リンクの提供・リンクビルディング提案会社

「被リンク対策は危険」であると言われていますが、個人的には一番効果のある施策であると考えています。
とは言え、リンク施策を進める場合は検索アルゴリズムを十分に理解した上で、どのような被リンクが効果をもたらすのか、またどのような被リンクがペナルティとなるかを熟知している専門家に依頼する他ありません。

また、その会社に”ペナルティ解除の実績があるかないか”も大きな判断ポイントとなります。
Googleは被リンク対策を異常なまでに毛嫌いしていますが、それは事実として効果をもたらしてしまうためです。

注意が必要なのは、SEO会社が所有しているサイトから無作為に大量のリンクが張られる”前時代的なサービスを行っている会社”です。
これは非常に危険で、現在のGoogleには全く通用しません。
このような対策を行う会社が、被リンク施策の印象を悪くしている要因となっています。

被リンク施策を行う場合は、複雑なアルゴリズムを掻い潜る必要があるため、エンジニアリングに長けたSEO会社をおすすめします。

以上、おおまかなSEO会社の種類を解説しましたが、上記以外のサービスや複数のプランを組み合わせて提供している会社も存在します。

また、SEO会社がどのような施策のポリシーを持っているか確認することもポイントです。
例えば、次のような項目が挙げられます。

  • 内部対策を重視する会社
  • 外部対策を重視する会社
  • E-E-A-Tの構築を重視する会社
  • 記事のクオリティを重視する会社
  • キーワード選定を重視する会社
  • 上記のすべて、または一部を組み合わせている会社

私は“すべてにおいて熟知した上で施策を網羅している会社”をおすすめしていますが、今後のGoogleによる展開を考察すると、”E-E-A-Tの構築を重視する会社”こと、ユーザーの検索意図を考えた”キーワード選定を重視する会社”は必須であると考えています。

さて、ここまで会社の選定方法を解説してきましたが、そもそもSEO対策を行うことは悪いことなのでしょうか?
中には「違法ではないか?」「いけないことではないか?」と思っている方もいるようです。

意外に思われる方もいるかもしれませんが、Google公式もSEOの専門家を雇うことについて言及しています。
この記事の要旨は、SEO業者を選定する際は、以下のような手順がおすすめであると説いています。

  • 過去の作業のサンプルと成功事例をいくつか紹介してもらえるか。
  • Googleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に従っているか。
  • オーガニック検索に役立つオンラインマーケティングサービスやアドバイスを提供しているか。
  • どのような結果が期待されるかと、その日程、成果を測定する方法。
  • 同業種での実績。
  • 該当する国や地域での実績。
  • 外国語サイトの開発経験。
  • 最も重視しているSEO技術。
  • 創業年数。
  • 連絡方法。サイトに加えたすべての変更に関する情報、およびアドバイスの内容に関する詳しい情報とその理由を伝えてくれるかどうか。
  • SEO業者があなたの会社とビジネスに関心を持っているかどうかを確認します。関心を持っていない場合は、別のSEO業者を探します。あなたの会社とビジネスに関心を持っているSEO業者であれば、以下のような質問をするはずです。
    • お客様のビジネスやサービスを特別で価値のあるものにしているのはどのような点ですか?
    • 対象顧客はどういった方々ですか?
    • お客様のビジネスはどのような方法で収益を上げていますか、また、検索結果をどのように活用していますか?
    • 他にどのような広告チャネルを使用していますか?
    • 競合相手はどこですか?
SEO 業者の利用を検討する

GoogleもSEOプロフェッショナル“という存在を認めていることから、GoogleがSEOプロフェッショナルであると認識している人物を指名するの理想です
メールや電話で営業をしてくるSEO業者などには、まず上記のGoogleが考える設問に答えてもらうとよいでしょう。

では、Googleが認める適切な人物を、ご自身で探す場合にはどのように調べればよいでしょうか?

SEOコンサルタントを探す際は、Googleが人物を特定する仕組みであるナレッジパネルに注目することです。

人物名を「フルネーム」で検索した際に、著名な方であれば検索結果にステータス(職業、経歴、所有サイト、執筆した書籍…等)が表示されるので、職業欄に”SEOプロフェッショナル”や”SEOコンサルタント”といった表記のある方を指名するようにしましょう。

専門家ナレッジパネル
専門家ナレッジパネル

SEO会社やSEOコンサルタントの選定は、その本質を見抜き、最終的にはご自身の判断基準で選別する必要があるでしょう。

SEO対策の費用は?平均価格と費用対効果

WEB広告とは異なり、SEO対策を行うことで自然検索の上位に表示することが出来れば、ご自身のサイトを多くの人に見てもらうためだけに留まらず、信頼度が上がるすばらしい施策です。
しかしながら、専門知識や豊富な経験がないと、満足のいく成果をあげることが難しく、SEOのプロである業者の利用を検討することもあるでしょう。
以下ではSEO対策の費用や料金体系、平均価格と費用対効果について解説していきます。

SEO会社の料金表
(※SEO対策に掛かる費用の勘定科目は”広告宣伝費”です)

SEO対策の価格は、サービスの種類と料金体系ごとに相場が異なります。

様々な会社や業者が存在するので、以下はあくまでも一般的な内容となりますが、料金体プランは、主に次の3つになります。

  • 成果報酬型
  • 月額固定料金型
  • 料金一括払い型

これらの支払い方法は、それぞれのプランや計算方法が設定されています。

成果報酬型

成果報酬型は、検索結果で上位に表示された日を”成果日”として費用が請求される考え方です。
例えば、1月1日にSEO対策を契約を行い、4月1日に対象キーワードでご自身のサイトが10位に表示されたとします。
この場合は、4月1日に上位表示されたと見なされるので、4月から料金が発生することになるでしょう。
このように成果報酬型は、成果が出なければ費用が請求されることはないので、4月1日以前の支払いは発生しません。

その後、4月中に15日間上位表示されたのであれば、15日間分の費用が発生します。

一般的には、10位以内(1ページ目)に表示された場合に費用が発生するパターンが多いのですが、掲載された順位やキーワード難易度によって細かく金額が変動する料金体系も存在するため、平均的な価格というものはありません。

成果報酬型が採用されるケースとしては、外部SEO対策やリンクビルディング提案会社に多く、原則として成果発生から半年から1年程度の契約期間が発生します。
悪質な会社の場合は、急激に検索順位を上げようとすることもあるために、質の低い外部リンクが大量設置されるケースもあるようです。
このような行為は、Googleから厳しく規制されおり、場合によってはペナルティを受けることもありますので、被リンクによるSEOを行う際には、どのようなSEO施策内容であるかをしっかりと聞いてから依頼する必要があります。

月額固定料金型

月額固定料金型はシンプルで、毎月決まった費用を支払う方法です。
順位や成果に関係なく固定料金を毎月請求されるので、成果報酬型とは異なり、検索順位の上下とは連動しない契約となります。

小規模サイトであれば数万円、中規模~大規模になると数十万円から100万円以上と金額は幅広く、提供されるサービスや施策もSEO会社により様々です。

平均価格としては10万円~30万円程度で、主にSEO対策用のツール提供会社、SEOコンサルティング会社による料金体系で導入されています。

こちらも原則として3ヶ月から1年程度の契約期間があり、途中で解約する場合は、違約金が発生する場合があります。

一括払いタイプ

一括払いタイプは、契約金額を一括で支払うタイプです。
主なサービス内容は、ライティング代行業務、コンテンツ作成、SEOコンサルティングなどです。
記事を作成して納品するといった場合は、「毎月、何本の記事を納品する」というような契約を結び、記事数やクオリティに応じた料金を一括で支払います。
また、SEOコンサルティングにおいても、スポットで依頼する場合は、一定の金額に応じたコンサルティングを受けるといったタイプもあります。

平均価格としては、1記事5,000円~5万円程度で、コンサルティングの場合は担当者のスキルや施策内容によって変動するため、1回5万円~20万円程度でしょう。

契約条件や初期費用の有無などはそれぞれのSEO会社によって異なりますので、事前に必ず確認することをおすすめします。

SEO対策は自分でできる?

Googleのアルゴリズムは常に進化しており、SEOを継続的に行うには、最新情報を取り入れたり、専門的な知識やスキルを学び続ける必要があります。

プロのSEO業者であれば、サイトの構造を見直したり、コンテンツマーケティングを導入したり、テクニカルな技術を駆使したりと、複雑で高度なSEO対策を行うことができます。

一方で、自分でSEO対策をすることは可能ですが、個人で行う場合、特に費用や予算をかけられない方は基本的なSEO対策から始めるしかありません。

自分でできるSEO対策として、まず最初に「適切にキーワードを使用する」、「メタデータを正確に設定する」、「ページのタイトルやURLを見やすくする」、「質の高いコンテンツを作り続ける」、「他のサイトからのリンクを獲得する」といった取り組みが求められます。

キーワードを適切に使用する

タイトルタグや見出しタグ、本文<body></body>内に、検索でヒットさせたいキーワードと関連する内容を適切に記載することで、検索エンジンの評価が上がります。

メタタグを設定する

メタタグとは、各ページの<head></head>内にて、簡単な説明文やキーワードを記述するものです。
代表的なメタタグの1つに、メタディスクリプション(meta description)タグがありますが、これはページの内容を簡易的な文章で表現するタグで、検索結果で表示される説明文として使用されます。
メタディスクリプション(meta description)タグに、検索で表示させたいキーワードを含めることで、そのページが記述した文章、またはキーワードと関連したコンテンツであることを示すことができます。

また、メタキーワード(meta keyword)は、ページにキーワードのみを設定するメタタグです。

メタキーワード(meta keyword)タグは、検索エンジンがコンテンツを理解する上で重要な役割を果たすと言われており、そのページやサイトが取り扱うキーワードを記述することで、メタディスクリプション(meta description)タグと同様に、そのページがキーワードに関連したコンテンツであることを示すことができます。

検索エンジンは、ページの意味や概要をよりよく理解するために、これらをメタデータを読んでいると言われています。
適切なメタタグを設定することで、狙っているキーワードでページが評価されやすくなるでしょう。

タイトルやURLをわかりやすくする

検索結果に表示される”ページタイトル”や”URL”が見やすくわかりやすいと、検索ユーザーのクリック率もあがります。
検索エンジンからのクリック率の高いページは、検索順位にも影響すると考えられているので、しっかりと考えて設定することをおすすめします。

また、URLにキーワードを含めることで、キーワードに関連したコンテンツであることを示すことができます。

コンテンツを質の高いものにする

基本中の基本ですが、ユーザーの検索ニーズを汲み取った質の高いコンテンツであるほど、Googleによるサイトの評価は上昇します。

技術的なテクニックも様々に存在しますが、そもそもは鮮度が高く、誰が見ても満足のいく情報を発信することが、SEOの大原則です。
満足度の高いコンテンツであれば、ユーザーによる再訪問の機会や他サイトからの被リンクも増えることでしょう。

リンクを獲得する

著名なサイトへリンク設置の依頼を行う、登録型のリンク集などに登録を行うことで、被リンクの獲得を目指します。

その際、ご自身のサイトで取り扱っているコンテンツと関連性の高いサイトから被リンクを獲得できるように考慮してください。

以上のような”個人でも出来る基本的なSEO対策”に取り組むことにより、最初の一歩を踏み出すことが可能です。

更に深く、より専門的なSEO対策を行うには、経験やスキル、深い知識、さらに時間も必要となることから、個人でSEO対策を行う場合は、まず簡単な自分にできることを確認するとよいでしょう。

また、SEOに関する専門情報サイトや権威ある人物のSNSから、常に最新の情報をキャッチアップすることで、効果的且つ効率的なSEO対策を行うことができるでしょう。

SEOライティングで参考になるYouTubeと書籍の紹介

検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に更新されるため、応用の利く教材を選ぶことが重要です。

ここでは、ご自身でSEOについて学びたい方におすすめの動画チャンネルと書籍を紹介します。
紹介する動画や書籍を見るだけでも、“SEO対策は膨大な労力を必要とする”ことを理解できるかと思います。
サイト運営者、ライター、編集者、エンジニアと幅広い職業の方には、まずはその規模感と奥深さを体感してください。

スルスルと吸収できるようであれば、あなたは相当なセンスがあるので、是非SEOマスターとなって業界の活性化にご協力ください。

さて、SEOを無料で学習するには、まず動画を利用するのが手っ取り早い方法です。
最近では、YouTubeなどの動画配信サイトでも、SEO対策やライティングについて学べる動画が多く配信されています。

書籍を読むのが苦手な人でも、動画は目と耳の両方から手軽に情報をインプットすることが出来るので、スマートフォンなどを使って空いた時間に勉強すると良いでしょう。

SEOライティングで参考になる動画

私がおすすめする動画チャンネルは2つです。

マクサンラボ

ASP社員のマクリンさんとIT企業勤務のサンツォさん、略して”マクサン”のチャンネルです。

ブログやアフィリエイトで成功をつかむために、会社員のメリットを活かしつつ、副業ブログでも収益をあげるノウハウを発信されています。

副業がターゲットとは言え、テクニカルで本格的な話題をゲストなども交えて多く取り扱っています。
SEOに強いブログを学ぶには、初心者はもちろん、中級者~プロの方にもおすすめです。

柏崎剛SEOチャンネル

当サイトの管理者である柏崎剛が配信する”柏崎剛SEOチャンネル”です。

SEO対策研究室のコンテンツを補足した”SEO対策ワンポイントアドバイス動画”を公開しています。
どれも5分程度のショートムービーですので、短時間で簡単にSEOを学びたい方におすすめです。

SEOライティングで参考になる書籍

私がおすすめする書籍は2冊です。

マクサン式Webライティング実践スキル大全(大和書房)

累計2400万人以上にも読まれてきた実績を持つ、SEOライティングのプロのお二人が「成功の方程式」を余すこと無く公開しています。

副業をターゲットとした書籍ですが、企業WEB担当者やWEBマーケティングに従事するプロにも読みごたえのある内容です。
WEBライティングスキルを身につけるのであれば、これに始まりこれに終わるといっても過言ではありません。

もちろん、テクニカルな内容もしっかり網羅されているので、エンジニアタイプの方にもおすすめです。

マクサン本限定コンテンツ「WordPressの始め方・使い方」も付属しています。

目からウロコのSEO対策「真」常識(幻冬舎)

効果的なキーワードの取り扱い方は?
検索エンジンフレンドリーとは何か?

基本から応用まで、SEO対策に必要なことを網羅した最新情報を解説しています。
インターネット黎明期から長年SEO対策に取り組んできた経験から、目からウロコが出てしまうほどの”真”常識を公開しています。

初心者の方には少々聞き慣れない単語などが出てくることもあるので、中級者以上の方におすすめします。

まとめ

以上のような各ポイントを押さえて、対策方法やSEO業者の選定をしっかりと行ってください。
Googleの考え方やポリシー、そしてSEOの有識者が発信する情報を取りこぼすことなく学び、本質を理解することが重要です。
Googleの基本的な方針は、古くから大きく変わっていませんが、定期的に導入されるアルゴリズムアップデートによって、年々精度が向上してきています。

この検索アルゴリズムの動向は、Googleが公表するものと未公表にするものがあり、公開されていない部分は研究や調査を行って独自のデータをまとめていかなければなりません。
このような仕事に従事している専門家のSNSやサイトで発信される見解や、動画や書籍などの情報と合わせて、常に最新情報をインプットできるようにしておきましょう。

Googleは、一貫して”ユーザーファースト(ユーザーの利便性を最優先に考えること)”を提唱し続けています。
そのポリシーやルールを具体的に記載した”Googleが掲げる10の事実”というページが以下で公開されていますので、Googleの理念を知る上で、一度目を通しておくとよいでしょう。

SEO初心者が運営するサイトには、悪意なく低品質なコンテンツを公開していることが多く見受けられます。
ユーザーエクスペリエンスが低く、ユーザーにとって有益な情報を提供できなければ、Googleから評価されにくいサイトになってしまいます。

折角作ったコンテンツなので、低品質なサイトというレッテルを貼られてしまう事がないように、”正しい方法でSEO対策”を行っていきましょう。

独自調査と集計結果

現在、SEO対策に関する知識や経験はどの程度ありますか?

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YouTube動画 – 柏崎剛SEO対策チャンネル

よくある質問

📕SEOとは何の略?

📖SEOは「Search Engine Optimization(サーチエンジン最適化)」の略称で、ウェブサイトを検索結果でより上位に表示させるための取り組みを指します。

📕SEO対策は何をすればいい?

📖まず、検索ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成・提供することが重要です。また、適切なキーワード選定、内部リンク構造の整備、モバイル対応、ページ表示速度の改善など、サイト全体の品質を高める施策も有効です。

📕SEO対策の具体例は?

📖具体的には、

  • キーワードを自然な形で見出しや本文に組み込む
  • 網羅性・信頼性の高い記事を作成
  • 画像に適切な代替テキスト(alt属性)を付与
  • 外部サイトからの良質な被リンク獲得

などが挙げられます。

📕GoogleのSEO対策は?

📖Googleが掲げる10の事実というページがGoogleより公式に公開されています。Googleは、随時このリストを見直して、事実に変わりがないかどうかを確認しています。検索エンジンも、このポリシーとルールをもとにして運用されているので、一度目を通しておくとよいでしょう。

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