People also search for(PASF)とは?「他の人はこちらも検索」の表示方法と仕組みについて
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要約:
- “他の人はこちらも検索”は、Googleの検索拡張機能である。
- 特定クエリで検索後に閲覧したサイトから、検索結果に戻った際に表示される。
- ユーザーの隠れたニーズである”検索意図(サーチインテント)”を確認することが出来る。
他の人はこちらも検索とは?
「他の人はこちらも検索」とは、Googleの検索機能の1つで、ユーザーが特定のクエリで検索後に閲覧したサイトから、検索結果に戻る際に関連キーワードが表示されるボックスのことです。
主に検索結果の1ページ目が対象となっており、ユーザーの検索行動を補助を目的とした機能です。
海外では「People also search for(PASF)」と呼ばれている
米Google社は、2016年10月頃から「People also search for(PASF)」という名称で、この機能の導入を開始しました。
その後、日本での試験導入を経て、2017年1月頃にはじめてモバイル検索で導入され、2018年2月頃にパソコンの検索結果で新機能として表示されるようになりました。
例えば「SEO対策」と検索し、特定のページをクリックした後にすぐにGoogleへ戻ると、以下のような「他の人はこちらも検索」というボックスが表示されます。
Googleは「People also search for」に表示されるキーワードの選定基準を明らかにしていませんが、他のユーザーが直後に入力した検索クエリを記録していると考えられます。
つまり、People also search for(PASF)で表示されているキーワードは、ユーザーの需要が非常に高いキーワードであると言えます。
他の人はこちらも検索(People also search for)が表示されるようになった経緯
他の人はこちらも検索(People also search for)が、なぜ表示されるようになったかというと、Googleは、ユーザーに長く滞在させることで、より多くの検索機能やGoogleの広告を利用してもらえる機会が増えるといったことが理由になります。
また、ユーザーが検索意図を満たせると思われる情報を提案し、より関連性の高いコンテンツに誘導することができれば、Googleの信頼性も増して、更に検索エンジンのファンを獲得できる可能性が高まります。
つまり、便利な機能を提供することができれば、結果的にGoogleの利益を増やすことに貢献できるのです。
他の人はこちらも検索(People also search for)は、どのようなキーワードが表示されるのか?
他の人はこちらも検索(People also search for)は、ユーザーが上位表示されたコンテンツを閲覧したにも関わらず、本来の目的である”問題が解決が行われなかった”場合に限り、解決を促すために表示されるボックスです。
ユーザーが次に検索するであろうキーワードを予測することで、Google検索そのもののユーザビリティを高めることができます。
入力されたキーワードが必ず含まれているといった事はなく、より具体的で深い関連キーワードが出現することもあります。
検索意図はキーワードによって異なる
検索意図とは、ユーザーがGoogleやBingなどの検索エンジンを使って検索クエリを入力する際、その物事に対して深層心理にある目的(意図)で、本来解決したい”思い”のことです。
ユーザーが検索を行う際、何らかの情報を求めていることが前提になります。
例えば、自分のホームページからの集客を増やしたい目的のあるユーザーは、「SEO」や「広告」といった検索キーワードを入力します。
ユーザーは”SEO対策”をすること自体が目的ではなく、深層心理にはホームページを通じて、「サービスをより多くの人に知ってもらいたい」「商品を購入してもらい、売上をあげたい」といった期待をもっています。
つまり、ユーザーの隠れたニーズが検索意図であり、別名でサーチインテントとも呼ばれることもあります。
特殊なキーワードや検索ボリュームの少ないキーワードは表示されない
特定の業界でしか理解されてない専門的な事象や、センシティブな情報、検索ボリュームが極端に少ないキーワード、閲覧数が非常に少ないキーワードは、“他の人はこちらも検索(People also search for)”が表示されにくい傾向にあります。
ユーザーが検索対象を絞っていく際に生じる”検索意図”が反映されたキーワードであるため、既に最初に入力されたキーワードで検索意図が明確な情報やニッチな情報は、「他の人はこちらも検索(People also search for)」が不要と判断されている可能性があります。
つまり、再検索が行われるほどニーズが高く、検索ボリュームがあるキーワードに対して、この機能が実装されています。
他の人はこちらも検索(People also search for)がSEOに効果的な理由
People also search for(PASF)は、SEOを意識したコンテンツ作りに非常に有効です。
主な理由としては以下の2つ挙げられます。
深い潜在ニーズを発見できる
SEOでは大前提として、”検索意図を理解して、潜在ニーズを把握する”ことが求められます。
People also search for(PASF)を通じて、ユーザーのカスタマージャーニーを追求し、それを把握することができます。
検索意図を網羅的に解決できる
単一キーワードから複数のユーザーニーズを把握することができるため、コンテンツの網羅性が高まり、検索結果の上位に表示される確率が上がります。
SEOに活用する具体的な方法
具体的にコンテンツへ落とし込むには、以下の2つの方法が挙げられます。
記事の見出しに追加する
それでは、”他の人はこちらも検索(People also search for)”を活用したコンテンツはどのように作ればよいでしょうか?
例えば、「スマホ」で検索した際の”他の人はこちらも検索(People also search for)”は、以下の6つのキーワードが表示されました。
これら検索意図を満たすべく、見出しを組み立ててみましょう。
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といったような形です。
更にキーワード毎の”他の人はこちらも検索(People also search for)”を深掘りした上で、各々のコンテンツを作成することができれば、ユーザーの検索意図に沿った文章を用意することが可能といえるでしょう。
詳しくは、再検索キーワードとは?その使い方と調べ方でも解説しています。
再検索を防ぐために内部リンクで記事を繋ぐ
“他の人はこちらも検索(People also search for)”で出現したキーワード毎に独立した新しいページを作成して、その記事同士を内部リンクで繋げるのも一つの方法です。
これらは”関連しあうキーワード”間で繋がったページとなるため、ユーザーの移行率が非常に高く、再検索を防ぐこともできるので、競合サイトの記事にユーザーが流れる心配がなく、SEOに効果的と言えます。
他の人はこちらも検索(People also search for)とサジェストキーワードとの違いは?
サジェストキーワードは、ユーザーに対するレコメンドキーワードのようなものです。
ユーザー毎の属性や以前に行った検索行動が考慮されるため、表示されるサジェストキーワードはユーザーごとに異なります。
多くの場合、ユーザーが検索を行った地域(エリア)や過去の履歴に基づいたキーワードが選定されて表示されます。
他の人はこちらも検索(People also search for)と共起語との違いは?
共起語とは、特定のキーワードで検索した際、Googleの検索結果の上位に存在するページ内で、同時に多く出現する単語のことです。
例えば、「SEO」というキーワードで公開された記事で、SEOと同時に[検索][コンテンツ][Google][対策][キーワード]という言葉が多く使われていることがわかります。
Googleは単語だけではなく、文脈の理解にも努めていますが、共起語の存在についても重要視していると考えられます。
つまり、狙っているキーワードと一緒に頻出する共起語を適切に使用することで、検索上位を獲得する可能性が高まると言えるでしょう。
よくある質問
他の人はこちらも検索を消す方法
他の人はこちらも検索は、Googleの標準機能として組み込まれているため、非表示に設定することはできません。
他の人はこちらも検索の仕組みは?
検索ユーザーが訪問したサイトからブラウザの戻るボタンを押して検索結果に戻った際に、そのサイトの表示枠の下にボックスで表示された関連キーワードのことです。ボックス内の右上に表示される「×(閉じる)」をクリックすることで、この機能を非表示にする(消す)ことができます。
Google also search forとは?
People also search forのことです。
YouTube動画 – 柏崎剛SEO対策チャンネル
まとめ
この記事では、「他の人はこちらも検索(People also search for)」という機能について解説しました。
この機能は、ユーザーが検索しているキーワードと、その後の行動がGoogleによって最適化され、検索結果に反映される仕組みであることがわかりました。
ユーザーの検索行動を分析することで、コンテンツの構築やSEO対策に役立てることができます。
“他の人はこちらも検索(People also search for)”の機能を有効に活用して、より良いコンテンツをユーザーに提供できるように心がけてください。
この記事の執筆者・監修者。当サイトの運営者で、目からウロコのSEO対策「真」常識の著者。主にSEOの考え方について、現場での経験から、どのようにGoogle検索エンジン対策を行えばよいかを具体的に解説できるよう努めています。再検索キーワード調査ツール、トピッククラスター構築ツール、共起語検索ツール、競合キーワード調査ツール、キーワード候補調査ツール、検索ボリューム調査ツール、見出し抽出ツール、サジェストキーワード取得ツール、MEO順位チェックツールの考案者であり開発者。更に詳しくはプロフィールをご覧ください。SEO対策のお仕事に関するご依頼・お申し込みは、こちらのフォームから承っております。