People Also Ask(PAA)とは?SEOで重要なGoogleの検索結果「他の人はこちらも質問」を解説
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要約:
- People Also Ask (PAA)はGoogleで検索したクエリに関連する”質問と回答”の一覧を表示する機能である。
- ユーザーがクリック、またはタップすると回答がアコーディオン形式で開き、ユーザーが答えをGoogle検索結果上で得られるため、”ゼロクリックサーチ”が増加する傾向がある。
- People Also Ask (PAA)で表示される回答はGoogleが自ら作成しておらず、既存ページから抽出されたものであり、FAQ的なコンテンツを主に採用している。
People Also Ask(他の人はこちらも質問)とは?
People Also Askとは、Googleの検索結果において、検索したクエリに関連する質問を一覧で表示する機能です。略して”PAA”とも呼ばれます。
日本語の検索結果には、“他の人はこちらも質問”として表示されていることがあります。
ユーザーがこの質問をタップすると、アコーディオン形式で回答が開き、関連コンテンツへのリンクが表示されます。
PAAは、何度も検索を行わなくても、ユーザーが答えをすぐに得ることが可能な機能ですが、サイトへ訪問せずに答えを見つけられてしまうため”ゼロクリックサーチ”が増加する傾向があります。
しかしながら、コンテンツを作成する運営者にとっては、少しでも自サイトへのトラフィックを増やすために、このPeople Also Ask(他の人はこちらも質問)に表示されるよう最適化することが求められます。
People Also Ask(他の人はこちらも質問)がGoogleに採用される仕組み
People Also Ask(他の人はこちらも質問)で表示される回答は、Googleが自ら作成したものではなく、既存ページから抽出された情報で、検索キーワードに関連する適切な回答が一部切り取られています。
コンテンツで採用される箇所は、主に”よくある質問と回答”、つまりFAQ的な情報が使われることが多い傾向にあります。
また、回答はテキストや表、リスト、画像、動画といった様々な形式で表示されます。
しかしながら、Googleが機械的な処理によって回答を判断しているため、現在のところ表示される内容が必ずしも正確なわけでなく、検索クエリに関連していない情報も含まれています。
そのような場合は、ユーザーが”フィードバック”機能を使用し、情報の正誤をGoogleへ提供することができます。
この受け取ったフィードバックに基づいて、Googleが「表示が適切でない」と判断した場合は、内容が変更されることがあります。
他の人はこちらも質問はいつから導入された?
People Also Ask(他の人はこちらも質問)の機能は2017年に海外で最初に導入され、その後現在の日本の検索結果にも表示されて続けています。
日本では検索画面に”他の人はこちらも質問”というアコーディオン形式の項目として表示されています。
ユーザーから需要の高い質問と回答が掲載されていると言われていますが、Googleからは具体的な選定基準や選別方法は明らかにされていません。
People Also Ask(他の人はこちらも質問)が表示される場所はどこ?
People Also Ask(他の人はこちらも質問)は、比較的検索結果の上部に表示されますが、掲載場所が固定されているわけではありません。
ユーザーによる検索クエリやニーズに応じて、検索結果の様々な位置に表示されます。
一般的には、検索順位の3番目あたりに表示されることが多い傾向がありますが、日々その場所は変動しています。
People Also Ask(他の人はこちらも質問)の個数は固定表示されていない
People Also Ask(他の人はこちらも質問)は場所だけではなく、個数に関しても固定ではありません。
また、ユーザーが見たい質問が表示されない可能性もあります。
表示数に関しては、上限が設けられておらず、初期表示では3~4項目になることもあれば、それ以上表示されることもあります。
例えば、「SEOとは」で検索した場合は、最初の4項目だけが表示されています。
また、People Also Ask(他の人はこちらも質問)は質問を1つ開くことで、新しい質問がさらに追加されることがあります。
そのため、質問を開けば開くほど、その下に質問と回答が増えていきます。
People Also Ask(他の人はこちらも質問)は強調スニペットから採用される?
Googleは、People Also Ask(他の人はこちらも質問)が表示されるロジックの詳細を公表していませんが、表示される質問は、検索クエリに対する回答として適切であると同時に、信頼性や検索ボリュームなどが考慮されています。
SEO対策として、強調スニペット(検索結果に抜粋して表示される回答の一部分)を意識してコンテンツを作成することで、People Also Ask(他の人はこちらも質問)に表示される可能性を高めることができます。
強調スニペットは、検索クエリに対する回答として信頼性が高いとGoogleアルゴリズムに判断された場合に表示されるため、People Also Ask(他の人はこちらも質問)にも同様に採用されることが多くあります。
つまり、強調スニペットとPAAは非常に強い関係があると言えるでしょう。
People Also Ask(他の人はこちらも質問)に表示されるためには
People Also Ask(他の人はこちらも質問)に登場しやすくするためには、次の4つの施策が有効です。
検索結果で上位に表示される
People Also Ask(他の人はこちらも質問)に表示されるためには、単純に対象のクエリで上位表示されることが効果的です。
SEOを成功させるためには、Googleのガイドラインに沿ってコンテンツを作成することが必要になります。
明確で簡潔な答えを提供する
ユーザーの質問に対して、明確でわかりやすい回答を提供することを心がけましょう。
強調スニペットと同様に、100~200文字で表示されることが多いため、明確で簡潔な回答を提供することも求められます。
HTMLタグで適切にマークアップする
Googleは、マークアップに適切なHTMLタグを使用することを提唱しています。
適切なHTMLマークアップは、検索エンジンがコンテンツの構造を正確に認識するために必要です。
推奨される主なHTMLタグは以下の通りです。
1. H1~H6タグ:見出しに使用するタグ
2. Strongタグ:テキストを強調するためのタグ
3. Emタグ:テキストを強調するためのタグ
4. Ulタグ:リストを作成するために使用されるタグ
5. Olタグ:番号付きリストを作成するために使用されるタグ
Googleのポリシーに準拠する
Googleは、検索結果に対して優れたユーザーエクスペリエンスを持つサイトを掲載するために、厳格なポリシーを設けています。
これらのポリシーに準拠していないコンテンツは、People Also Ask(他の人はこちらも質問)に表示されず、検索結果からも削除されることがあります。
遵守しなければならない主なポリシーは以下のとおりです。
・スパムの禁止
・虚偽情報の掲載禁止
・成人向けコンテンツの取り扱いはルールに則る
・倫理的な問題を提起するようなコンテンツの禁止
Googleのポリシーを遵守することで、People Also Ask(他の人はこちらも質問)に表示される確率が高くなります。
他にもGoogleのポリシーはいくつかありますので、違反する項目がないか十分に注意する必要があります。
まとめ
People Also Ask(他の人はこちらも質問)に表示されるような内容を作るためには、強調スニペットと同様に、ユーザーが求めている回答文章を端的に用意することです。
検索順位を向上させるためには、SEOの戦略を確立し、キーワードの選定やタイトル・メタ説明文の作成など、基礎知識を身につけていくことが求められます。
今後もPeople Also Ask(他の人はこちらも質問)の機能が進化することが予想されますので、動向に注目しながら、常にコンテンツの改善や最善策を検討していくことが重要であると言えるでしょう。
YouTube動画 – 柏崎剛SEO対策チャンネル
よくある質問
📕 People Also Ask(PAA)とは何ですか?
📕 PAAはSEOにどのような影響を与えますか?
📖 PAAは、ユーザーの検索意図を反映した質問と回答を表示するため、SEOにおいて重要な要素となります。自社のコンテンツがPAAに表示されることで、検索結果ページでの視認性が向上し、クリック率の増加が期待できます。そのため、PAAに表示されるための対策として、ユーザーの疑問に答える高品質なコンテンツの作成や、関連する質問を見出しや本文に含めることが推奨されます。
📕 強調スニペットとは何ですか?
📖 強調スニペットは、Google検索結果の上部に表示される、ユーザーの検索クエリに対する直接的な回答を提供する機能です。テキスト、リスト、表、画像などの形式で表示され、ユーザーが求める情報を迅速に提供します。強調スニペットに自社のコンテンツが表示されることで、検索結果での目立つ位置を獲得し、トラフィックの増加が期待できます。
この記事の執筆者・監修者。当サイトの運営者で、目からウロコのSEO対策「真」常識の著者。主にSEOの考え方について、現場での経験から、どのようにGoogle検索エンジン対策を行えばよいかを具体的に解説できるよう努めています。再検索キーワード調査ツール、トピッククラスター構築ツール、共起語検索ツール、競合キーワード調査ツール、キーワード候補調査ツール、検索ボリューム調査ツール、見出し抽出ツール、サジェストキーワード取得ツール、MEO順位チェックツールの考案者であり開発者。更に詳しくはプロフィールをご覧ください。SEO対策のお仕事に関するご依頼・お申し込みは、こちらのフォームから承っております。