サーバ高速化でSEO効果を高める!通信設定・表示速度改善の具体的な方法

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ドメイン診断レポートを無料でダウンロード要約:
- サイト上のコンテンツを圧縮して、転送量を減らすことで高速表示させる。
- ブラウザのキャッシュの活用や、画像サイズの縮小が内部SEOには最重要。
- サイトレスポンスを向上させる事は、ユーザー体験も並行して上昇させる。
高速化の手段は様々ある
Webサイトの表示速度を改善するための手段は多岐にわたりますが、本記事ではサーバー側の設定に注目して、gzipの導入やブラウザキャッシングの活用といったサイトのレスポンスを向上させる方法をご紹介します。サーバー設定を適切に行うことで、ユーザー体験の向上とSEOパフォーマンスの改善が期待できるでしょう。
AMP化や次世代フォーマットの画像使用など、コンテンツそのものの軽量化や、サーバー以外のソフトウェア・ハードウェアを活用した高速化については、別記事をあわせてご覧いただくことで、サイト全体のパフォーマンスをより包括的に最適化できるようになります。
gzipの導入
物理的にファイルサイズを圧縮したり、そもそもシンプルなコンテンツに作り替える手法も、Google Page Speed Insightにおいても推奨されている項目ではありますが、大本のサーバ設定において、通信方式にgzipを導入することも高速化させる為の有効な手段になります。
このgzipは、Apacheであればmod_deflateというオプションモジュールを導入することにより実装可能です。
少し難しい話になりますが、.htaccessといったファイルに、以下のような記述をしておくと、適切なモジュールがインストールされているサーバに限り、gzipを簡単に組み込む事が出来ます。
<IfModule mod_deflate.c>
SetOutputFilter DEFLATE
# Mozilla4系などの古いブラウザで無効、しかしMSIEは除外
BrowserMatch ^Mozilla/4\.0[678] no-gzip
BrowserMatch ^Mozilla/4 gzip-only-text/html
BrowserMatch \bMSI[E] !no-gzip !gzip-only-text/html
# gifやjpgなど圧縮済みのコンテンツは再圧縮しない
SetEnvIfNoCase Request_URI \.(?:gif|jpe?g|png|ico)$ no-gzip dont-vary
SetEnvIfNoCase Request_URI _\.utxt$ no-gzip
# htmlやcssなどは圧縮
AddOutputFilterByType DEFLATE text/plain
AddOutputFilterByType DEFLATE text/html
AddOutputFilterByType DEFLATE text/xml
AddOutputFilterByType DEFLATE text/css
AddOutputFilterByType DEFLATE application/xhtml+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/rss+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/atom_xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-javascript
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-httpd-php
</IfModule>
また、Apacheと双璧をなす、NginxではデフォルトでgzipのHTTP圧縮通信に対応しており、nginx.confにおいて、
gzip on;
gzip_types image/png image/gif image/jpeg text/javascript text/css;
といった記述することでも簡単に導入することができます。
どういった仕組みか
改めての解説となりますが、gzipはサイト上のコンテンツを圧縮して、転送量を減らすことで高速表示を可能にするモジュールです。
転送量が減る反面、CPUの処理が増えるため、処理能力にボトルネックがある場合は逆にレスポンス速度が低下してしまう恐れがあります。
圧縮といえば、普段身近にあるものとして、zip形式やtgz形式のファイルがあります。
これらの圧縮技術と同様で、クライアントからホストサーバにリクエストが行われた際、サーバ上で予めコンテンツを圧縮して、返送の際にはクライアントに圧縮されたデータを戻すといった仕組みになります。
ホストサーバでは圧縮処理が行われることになるので、大量のリクエストが発生する場合は、むしろレスポンス低下を招くことになりますが、極端に質の低い共有サーバといったサービスを使用していない限り、パフォーマンスは向上します。
Google PageSpeed Insightにより評価される項目の1つ
何より注目するべきところは、サイトにgzipが導入されていると、Google PageSpeed Insightで評価される点です。

通信量が減るということは、ファイル容量が減ることと同じことなので、適切にgzipが導入されていれば、当然通信スピードが早くなります。
しかしながら、Googleはコアウェブバイタルの要素の1つである【First Contentful Paint(以下FCP)】を評価対象としており、サーバへの問い合わせ後、何らかのコンテンツがクライアント側に始めて表示されるタイミングも重要視しているのです。
gzip処理をおこなうことにより、サーバに大きな負荷が掛かってしまうと、そもそも初回レンダリングが遅くなってしまう可能性があるので、FCPが遅くなってしまうようであれば、導入は控えたほうが良いと考えられます。
Browser Cachingの導入
通信量を削減するもう1つのサーバ設定手段として、Browser Cachingの導入が挙げられます。
gzipと同様にGoogle PageSpeed Insightで改善が要求される重要な項目の1つです。
しかしながら、gzipと大きく異る点として、Browser Cachingはサーバ側にあまり負荷が掛かりません。
実装方法はWEBサーバがApacheの場合、.htaccessなどに処理を記載することで実現可能です。
以下にサンプルを載せますが、幾分強めのキャッシュ設定ですので適宜調整してください。
ExpiresActive On
ExpiresByType image/jpg “access 1 year”
ExpiresByType image/jpeg “access 1 year”
ExpiresByType image/gif “access 1 year”
ExpiresByType image/png “access 1 year”
ExpiresByType image/svg “access 1 year”
ExpiresByType text/css “access 1 month”
ExpiresByType application/pdf “access 1 month”
ExpiresByType application/javascript “access 1 month”
ExpiresByType application/x-javascript “access 1 month”
ExpiresByType application/x-shockwave-flash “access 1 month”
ExpiresByType image/x-icon “access 1 year”
ExpiresDefault “access 2 days”
expires 10d;
どういった仕組みか
その名の通り、クライアント(ユーザー)側のブラウザにサイトコンテンツをキャッシュさせる技法です。
サーバサイドの設定でブラウザにリソースを保持させる期間を指定することになります。
しかしながら、これにもデメリットもあります。
指定期間の間は、ブラウザ側に保持されてるキャッシュデータを手動で消去しない限り、仮にサーバ側のコンテンツが更新されていたとしても、古いデータが表示されることになります。
リアルタイムにコンテンツを更新しているような情報配信サイトは、過度にキャッシュを効かせてしまうと不都合が生じる可能性があります。
gzipと同じくGoogle PageSpeed Insightにより評価

Browser Cachingによってクライアント側でコンテンツデータが保持されることにより、2度目のアクセス以降、一定期間は送受信とサーバ処理自体が発生しませんので、確実にサイトの高速化が図れると言えるでしょう。
まとめ
データ通信量を最小限に抑えることは、回線速度を強化するよりも効率的ではありますが、何も考えずにgzipやBrowser Cachingを導入すれば良いというわけではありません。
その特色や仕組み、メリット・デメリットを理解した上で、導入前と導入後のサーバレスポンスや通信負荷をしっかりと確認することが必要となります。
適切なサーバ設定で最大限の通信パフォーマンスを発揮できるようにチューニングを行えるように経験を積みましょう。
独自調査と集計結果
よくある質問
📕 Webサイトを高速化するための効果的な方法は何ですか?
📖 Webサイトの高速化には、画像の最適化、CSSやJavaScriptの圧縮、ブラウザキャッシュの活用、サーバーの応答時間の短縮、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の導入などが効果的です。これらの手法を組み合わせることで、ユーザー体験の向上と検索エンジンでの評価向上が期待できます。
📕 HTMLを軽量化するためのツールにはどのようなものがありますか?
📖 HTMLの軽量化には、オンラインツールやソフトウェアが利用できます。例えば、「HTMLminify」は、HTMLファイルから不要なスペースや改行、コメントを削除し、ファイルサイズを縮小するフリーソフトウェアです。これにより、ページの読み込み速度が向上し、ユーザー体験の改善に寄与します。
📕 ページの読み込み速度を向上させるにはどうすればよいですか?
📖 ページの読み込み速度を向上させるためには、画像や動画の最適化、CSSやJavaScriptの圧縮と非同期読み込み、サーバーの応答時間の短縮、ブラウザキャッシュの活用、CDNの導入などが有効です。これらの対策を実施することで、ユーザー体験の向上と検索エンジンでの評価向上が期待できます。

この記事の執筆者・監修者。当サイトの運営者で、目からウロコのSEO対策「真」常識の著者。主にSEOの考え方について、現場での経験から、どのようにGoogle検索エンジン対策を行えばよいかを具体的に解説できるよう努めています。ドメパ!!、再検索キーワード調査ツール、トピッククラスター構築ツール、共起語検索ツール、競合キーワード調査ツール、キーワード候補調査ツール、検索ボリューム調査ツール、見出し抽出ツール、サジェストキーワード取得ツール、MEO順位チェックツールの考案者であり開発者。更に詳しくはプロフィールをご覧ください。SEO対策のお仕事に関するご依頼・お申し込みは、こちらのフォームから承っております。
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